ケンあや通信

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9年生 番外編

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9年生諸君が綾へ来た9月9日の朝は、我が家の三男は四日間の謎の高熱がようやく下がり寝ておりました。郷田美紀子さんに頂いた薬のお蔭で命拾いしたのかも知れません。そして段々と元気になり、9年生たちと一緒にまな板に向かうのでした。三男はツツガムシ病を疑われたのですが、血液検査の結果、原因不明のままです。さて、今回は番外編ということで、ご紹介出来なかった写真をアップしたいと思います。















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田淵さんのお見舞いに来られた鳥山先生は、郷田さんの自宅を訪ねられました。夭折した長男・タケルさんに御焼香して、郷田實氏の奥様・ちささん(89歳)と暫しお話をしていました。ちささんは、まだまだ矍鑠(かくしゃく)とされています。















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早川農苑さんにて、タカヒロさん、ユミコさん、ユウホさんが、袋詰めの作業をしていました。早川農苑さんは、有機農法です。農薬、除草剤、化学肥料などは一切使用していません。従業員の方も多く、宮崎市内のスーパーにも元気野菜を卸しています。















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デリックさん、アキホさん、カズノリさんが、山口農園さんと最後にお別れの握手をしていました。山口農園さんは、自然栽培農法です。農薬、除草剤、化学肥料などは一切使用せず、堆肥も投入しません。全国から学びに来る人がいます。椎茸の菌床を畑に活用しています。















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農業実習最終日のナオキさんは、ハードな作業をしていました。炭素循環農法のための穴掘りです。暁農園さん(酒井さん)ご家族と、チカさん、ナオキさんでお別れのとき記念撮影をしました。暁農園さんは、自然栽培農法です。樹木の炭素を活用しています。















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郷田農園さんにて、ハヤタカさん、モモカさん、メイさんが、伸び放題だった雑草の草を刈り、畝づくりをしていました。郷田農園さんは、自然農法です。指導されたのは、ここ実践場の講師・北城さんです。綾いのち塾をされています。郷田五男さんも、手伝って下さいました。自然農法は、耕さない不耕起栽培です。種蒔きの時、油粕と米糠を少しだけ撒きますが、農薬、除草剤、肥料などは使用しません。















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草ぼうぼうだった畑が、3週間でここまでになりました。大根も玉ねぎもカブも芽を出しすくすく育っていました。ここ綾自然農生活実践場は、自然農法を学ぶところです。実習生はただいま募集中です。今月、東京から実習生希望者が見学に来る予定です。土が健康であれば、自然界と対話しながら、立派な作物を育てることが出来ます。川口由一先生の赤目塾(奈良)ホームページ(気楽に自然農)でもリンクさせて頂いています。















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9月27日、お礼の会のためのヴァイオリン練習風景は、西日を受けてよい雰囲気でした。芸術と農業の融合、生活を明るく生き生きとさせるスタイル、宮沢賢治ワールドのヴィジョンは農業と芸術がキーワードです。















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9月28日、お別れの朝、9年生全員で歌を歌われました。世界にひとつだけの花……個々の可能性、個々の天の才が花開きますように……大地と空に爽やかに響く歌声でした。感謝!















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お別れの日、バス会社と交渉して青島経由で空港へ行くことになりました。雅代先生が、出来たら宮崎の海を見せたい!と熱く言われたからでした。青島は亜熱帯植物が自生しています。青島神社を参詣しました。















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青島神社の本宮は亜熱帯の雰囲気満載です。日本は北から南まで、豊かな自然に恵まれた国です。美しい自然を、ずっと先の世代まで残したいと祈りました。残せるだけのライフスタイルを築くのがこれからの世代の課題なのかも知れません。















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青島の“鬼の洗濯岩”といわれる奇岩です。どれだけの月日を重ねてこのような風景を生んだのだろうか?と想像しながら、自然界の働きに手を合わせるのでした。潮風が心地よく吹いていました。















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フィルターをかけて撮影しました。心象風景では、こんなイメージです。海潮音と広がる地平線と海風を楽しみ、いよいよ宮崎とお別れです。一時間余りの散策でした。















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宮崎空港へ着いてから、雨雲が広がり雨が降り出しました。僕は次男と屋上デッキから飛び立つ飛行機に向って、大きく両腕を振りました。それにしても不思議です。9年生たちが来てからずっと晴天でしたから……。















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9月29日、田淵民男さんは、永眠されました。お通夜と告別式に参列しました。葬儀式場には、東京賢治シュタイナー学校からの献花がありました。ほんとうに突然のことでした……。















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葬儀式場の二か所で田淵さんの映像が流れていました。アイドル歌手の嵐のメンバーが訪ねて来て、田淵さんを取材した番組を録画したものでした。田淵さんの畑でジャガイモを掘りながら、会話をしていました。この時話していた田淵さんの畑の哲学は、「満月の時は、葉物類を収穫して、新月の時は、根菜類を収穫するのがよい」(水分が作物に入り瑞々しくなるから)という話と、「百姓は百の品をつくるという意味だ」(毎日、毎年、天候は変わるから、日照りや長雨の時でも、百品の作物を作っていれば、どれかが収穫出来るから)という話でした。流石、長年の知恵です。まだまだ教わりたいことはたくさんありましたが、とても安らかなお顔をされていましたので、この世のお勤めが終ったのだと思うようにしました。東京賢治シュタイナー学校でも、偲ぶ会をされたと聞きました。田淵さんは、多くの若者からも愛されて幸せだったと思います。















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葬儀式場の入り口に、遺族の方が置かれた写真と本がありました。そこへ、鳥山先生と桐澤先生から頂いたメッセージを置かせて頂きました。郷田夫妻、鳥山先生、田淵さんの4人が映る写真が、9年生たちが帰京した翌日に天に召されたことは、何かを暗喩しているようにも感じました。置かれてあった本のひとつは、田淵さんへの取材で、満州における戦争体験が綴られた内容でした。郷田實氏も田淵民男氏も、辛い戦争体験を持ち、共に何か人間にとってとても大切なことを共有した戦友でもあったのだと察せられます。田淵さんの経済だけを優先させない有機農業へのこだわりとその生き方は、きっと綾でも受け継がれることだと信じています。合掌。















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最後にユニークな写真を追加いたします。9年生帰京の日の朝のことでした。何かに成りきって立っているのは、次男です。僧侶見習いではありません。部活の先輩に頭をこのようにされたそうです。それにしても、9年生男子の素早いコラボには脱帽でした!















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確かナオキさんのカメラの写真だったと思います。これがベスト・ワン賞です。とてもいい思い出です。9年生のみなさん、タイガーアイの分け御霊を大切にしてくださいね。僕も大切に胸にしまっておきます。















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実践場では、土と植物の甘い香りが漂い、秋の草花が咲き始めています。秋の虫たちのすだく声も、美しく響いています。花にあたる光が、今の気持ちを表しているようでした。花と光……。
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by ken-aya | 2013-10-04 17:19 |